Cultural News 2010 March Issue Japanese Summary
舞と朗読の「平家物語」、6月13日 (P1,4) …………………… ロサンゼルス立教大学校友会の創立50周年と日系大学婦人協会(AAJUW)の創立40周年を記念して“舞と朗読の「平家物語」”が6月13日午後1時から、リトル東京の禅宗寺で行われる。朗読は立教大学出身で、アナウンサー経験を経て「朗読の会」を主宰している堀田紀真氏が東京から来る。舞は、立教大学出身で、ロサンゼルスで日本舞踊を教えている若柳久三師匠が主宰する舞踊集団「華の会」。琵琶演奏はロサンゼルス在住の川本旭鶴(かわもと・きょっかく)さん。出し物は「忠信」(ただのぶ)「賤の苧環」(しずのおだまき)「官女」(かんじょ)。入場料はドネーションとして20ドル。 …………………………………………………………………………… いけばなインターナショナル・ロサンゼルス第4支部の華展、3月20、21日(P1) ……………………………………………………. いけばなインターナショナル・ロサンゼルス第4支部の年1回の華展が3月20と21日にアーケディアにあるロサンゼルス・カウンティ・アーボレイタム(植物園)で行われる。いけばなインターナショナルの華展は、さまざまな流派の活花を一度に見ることができるのが特徴。今回は、約40点が出展される。ロサンゼルス支部は毎月勉強会を行っている。いけばなインターナショナルは1956年に設立され、現在は60カ国、会員8500人に広がっている。植物園の入場料8ドルが必要。 …………………………………………………………………………… いけばな小原流ロサンゼルス支部の華展、3月13と14日(P1) …………………………………………………………………….. いけばな小原流ロサンゼルス支部の華展が3月13、14日にリトル東京・日米文化会館ドイザキ・ギャラリーで行われる。約50点が出展される。入場は無料。 …………………………………………………………………………… 第二次世界大戦歴史和解へのジャーナリストからの提案(P1、5、7) ………………………………………………………………… 米国は広島・長崎への原爆投下への謝罪、日本はパールハーバー奇襲攻撃への謝罪をしなくては、日米間の戦争(第二次世界大戦)は終結しないことを提唱している東京在住のジャーナリスト松尾文夫さんの主張を、日本英語交流連盟(東京)が英訳したので、カルチュラル・ニュースに転載しました。 この主張は中央公論2009年12月号に「東アジア歴史和解のために“相互献花外交”の提唱。まず鳩山首相が真珠湾で鎮魂の花束を」の見出しで掲載されました。日本英語交流連盟は11月12日にウエッブサイト www.esuj.gr.jpにその英訳を掲載しました。 松尾さんは、鳩山首相の真珠湾、オバマ大統領のヒロシマでの相互献花を皮切りに、近隣の中国、韓国、ロシア、さらには北朝鮮まで含めて東アジア全体の歴史和解を達成しようと提言しています。 …………………………………………………………………………… パワー・オブ・ジャパニーズ・ファッション講演会、3月17日(P3,7) …………………………………………………………………….. 国際交流基金ロサンゼルス事務所は、京都服飾文化研究財団から深井晃子(ふかい・あきこ)さんを招いて3月17日午後7時30分から、パサデナの秀明ホールで日本人デザイナーが世界のファッション界に与えた影響を紹介する「パワー・オブ・ジャパニーズ・ファッション」講演会を行う。無料。深井さんは、お茶の水女子大学、同大学院で西洋服装史を専攻、その後パリ第4大学(ソルボンヌ)で美術史を専攻している。現在、京都服飾文化研究財団の理事とチーフ・キュレーターを務める。 …………………………………………………………………………… 1週間の授業をすべて使って日本文化を教えたロサンゼルスの私立学校(P3) ………………………………………………………… ロサンゼルス・ダウンタウンに近い私立学校ピルグリム・スクールは、クリスマス休暇が明けた直後の1月4日から8日の1週間の授業をすべて使って、幼稚園から高校生まで、全校生徒約350人に総合的に日本文化を教えた。日本の5月の休日「ゴールデン・ウィーク」の名称を借りて、この日本文化紹介プログラムは「ゴールデン・ウィーク」と名付けられた。 この日本文化紹介プログラムは、日本語、書道、茶道、活花、墨絵、押絵、折紙、アニメ、漫画、民謡、太鼓、寿司、柔道、剣道、空手、サムライ・カルチャー、日本舞踊、仏教と19のテーマに及んだ。このプログラムのコーディネーターは、歌舞伎役者で、現在は南カリフォルニア大学院生の中村雁京さんで、ピルグリム・スクールと4カ月にわたって打ち合わせを行い、日本文化を教えることができる約25人の専門家を集めた。 そして、財政的なスポンサーになったのが、ピルグリム・スクールに小学校3年生の孫を通わせている金井紀年さん夫妻だった。金井さんは、全米を対象に日本食品の輸入・卸をしている「共同貿易」の社長で、アメリカで寿司を広めた功労者の一人として知られている。金井さんは、このプログラムを通して、アメリカ人生徒たちが、将来日本に関心を持つようになることを、願っている、と言っていた。 …………………………………………………………………………… ロサンゼルス・カウンティー美術館・日本パビリオンの展示(P4) ………………………………………………………………………. 日本画展示「日本画収集の20年記念展」が開催されている。4ページのイノシシの絵は森狙山(もり・そうせん、1747-1821)の掛け軸。 版画展示(3月4日から6月29日まで):歌川広重の「六十余州名所図会」の中から37点が展示されている。 …………………………………………………………………………… パサデナのパシフィック・アジア美術館の新展示「藍と白の日本」(P4,5) ……………………………………………………….. パサデナのパシフィック・アジア美術館、日本ギャラリーの展示が3月25日から新しいテーマ「藍と白の日本」になる。1年間の企画で、数回の作品の入れ替えがある。藍と白は、日本を代表する色彩で、その伝統は約400年前までにさかのぼることができる。藍染めから、藍を多く使った磁器、藍刷る絵と呼ばれる版画などが展示される。作品の選定はゲスト学芸員のメーヤー・マッカーサーが担当している。 4ページの写真は、左が伊万里焼きの壷、江戸時代、17世紀に作られたもの、右が浴衣の布地で、藍染を絣織りしている、20世紀半ばに作られたもの。5ページの写真は菊川英山(1787-1867)の藍刷り絵で、1704年にドイツで作られた紺青(プルシャンブルー)が使われている、19世紀半ばの作品。 …………………………………………………………………………… アートスケープ・ジャパン アラン・グリーソンによる東京からの日本美術レポート(P5) …………………………………………….. 東京在住の翻訳家アラン・グリーソンが編集している、ネット情報アートスケープ・ジャパン www.dnp.co.jp/artscape/eng から、現代の日本アートの報告。第1回は、鎌倉市内の鶴岡八幡宮境内に建てれらている神奈川県近代美術館・鎌倉館で行われた、内藤礼(1960年、広島市生まれ)によるインスタレーション「すべての動物は、世界の内にちょうど、水の中に水があるように存在している」(11月14日から1月24日)の紹介。アートスケープ・ジャパンは、隔月で掲載します。 …………………………………………………………………………… 演歌歌手ジェロのロサンゼルス・コンサート、3月31日、午後8時から(P6) ………………………………………………………… アラタニ日米劇場で、日米文化会館の募金活動コンサートとしてジェロのアメリカ・デビュー・コンサートが行われる。 ………………………………………………………………………….. 25絃琴二人組「心花」(ここはな)のロサンゼルス・コンサート、3月17、20日(P6) …………………………………………….. 東京藝術大学出身のななえとみぎわによる25絃琴二人組「心花」(ここはな)のロサンゼルス初のコンサートが3月17日にハリウッドのレストレンで、3月20日にリトル東京の合同教会で行われる。入場料は、いずれも8ドル。 …………………………………………………………………………… クラーク・センターの盆栽コンペ展「飾り」と春祭り、4月17、18日(P6) […]