
AI 時代に求められる新聞記事フォーマット (しげひがし)
By しげひがし(東 繁春)2026年7月18日午前9時(ロサンゼルス時間)
デトロイトにJapan Cultural Development という団体があります。これまで10年活動を続けていて、わたしは3回、デトロイトに行って、直接、取材もしてきました。
6月18日にデトロイ日本商工会がデトロイ児童博物館に市松人形を寄贈しました。このことをJCD のニュースレターが報じていたので、英語テキストをCulturalNews.Com に転載し、その記事の末尾に、Google Gemini で調べたJCD を紹介する要約テキストを掲載しました。
Geminiテキストはかなり詳しいことが書いてあり、わたしは違和感がなかったので、そのまま、ウエッブに掲載し、そのことをJCD の人にメールで伝えてました。
すると、1時くらいで戻って来たメールは、JCD が非営利団体ではない、ということでした。わたしはGemini が、冒頭から、JCDはミシガンの非営利団体と記述しているのを、そうだろうと、判断して、そのまま、掲載していたのです。
そのメールを読んで、わたしはJCD が非営利団体かどうかを確認していなかったことに、初めて気が付きました。長年、知っている団体について、わたしは思い込みをしていました。
そこで、再発見したことは、新聞記事を書く時の基本でした。ファクトの確認です。
AIで得たテキストの内容を当事者に送って、その内容を確認してもらえば、いいのです。
そして、AI活用の新聞記事の書き方について、参考になる話があります。
7月16日(ロサンゼルス時間)に流れきた日経BP のメール・ニュースが、これからのウエッブ掲載のテキストは、人間に読んでもらうよりも、AIが読み取ることを想定すべき、と伝えてきました。
わたしは、この日経BPメールを読んだとき、AIが読み取りやすいテキストとは、新聞記事フォーマットと思いました。
新聞記事は、地元の人から聞いたファクトを、その新聞配達エリア(県や都市圏)の読者が分かるように書いてできあがります。共同通信社はその新聞記事を、日本全国の読者が分かるようにリライトします。AP通信社の東京支局は、その共同記事を、アメリカ、そして、全世界の読者が分かるように翻訳リライトします。
AI 時代にウエッブに必要とされるテキストは、新聞社、共同通信社、AP通信社の仕事を一発でリライトしてできるテキストではないか、というのが、わたしの仮説です。
ですから、新聞記事を書くスキルのある人には、これから、仕事がたくさんくると思います。
2026年5月15日 高濱さんのコメント
東さん
素晴らしい、お見事、のひと言です。
中国・四国の雄である「中国新聞」の文化欄に掲載された意義は大きいですね。
地方紙の文化欄として、理想的な記事だと思います。
わたしは、地方紙の将来は文化欄の発展にあると思っています。
「地域社会が、どんな人々によって静かに変化してきたか」は、地方紙にしか掘り下げられないテーマだからです。
文化欄は今や、新聞の核だと思います。
特に優れているのは、「単なる人物追悼」に終わらず、
日本文化の米国浸透
地方都市での文化交流
日系社会の外側へ広がる太鼓文化
女性と伝統文化
草の根の日米交流
を、一人の女性の人生を通して描いている点です。
特に最後の一段、
“Shohei Ohtani’s success with the Los Angeles Dodgers has contributed significantly to this trend. Additionally, the efforts of Americans like Esther Vandecar…”
で、「大谷翔平の巨大な可視的影響」と、「無名の文化伝道者」の努力を並べているのがうまい。
これは単なる「日本すごい論」ではなく、日本文化はスターだけでなく、名もなき媒介者たちによって、米国社会へ根を張っていった、という視点になっています。
また、ジャーナリズムとして重要なのは、「太鼓ブーム」を単なる観光文化としてではなく、
大学
地方都市
聴覚障害児教育
コミュニティ形成
に結びつけている点です。
おめでとうございます。
髙濱拝
